「自分の本当の思いを自由に表現できるようになった!」
「周囲の人々も私の変化に応じて変化し、お互いが輝き始めた!」
今回のインタビュイー
株式会社オプティマインド代表取締役社長 松下健様
「世界のラストワンマイルを最適化する」を合言葉に、物流をIT技術で支え、ゆとりある社会づくりを目指されている素敵な社長さんです。2020年に世界を変える30歳未満の起業家などを選出する「Forbes 30 Under 30 Asia」を受賞されています。
インタビュー内容
藤田:私のコーチングを受けてくださっているお客様にコーチングってどのような
ものなのかというのをインタビュー形式で聞いていきたいと思います。
今日来ていただいているのは株式会社オプティマインドの経営をされている松下健さんです。
親しみを込めて「マツケンさん」といつも呼ばせていただいています。
では、マツケンさん、最初に簡単にどのような会社かご紹介いただいてもよろしいですか?
松下様:はい、ありがとうございます。
株式会社オプティマインドは、物流の「ラストワンマイル」と呼ばれる最後の配送の部分のお客様を対象に、どういうルートで配送するのが効率的なのかを計算するアルゴリズムの開発と、ソフトウェアの提供を行っている会社です。
一般的な会社さんと少し違うところで言いますと、いわゆるスタートアップ、ベンチャー企業と呼ばれるところで、赤字を掘りながら試験調達をしていわゆるこう短期で急成長目指すというところをやっている会社でございます。
藤田:会社を設立されてから何年ぐらいになりますか?
松下様:そうですね、創業自体は学生の時に立ち上げたので2015年で、今7期目を迎えてます。今の事業をやり始めてからは3年半ぐらいですね。
藤田:従業員さんはどれぐらいいらっしゃいますか?
松下様:今40名ちょっとです。
藤田:では、ここからコーチングのことを色々聞いていきたいと思いますけれども、
コーチングを受ける前にマツケンさんはどんな課題を感じていらっしゃいましたか?
松下様:先ほど急成長を目指すというふうに申し上げましたが、やっぱりこの会社の成長
を支えるのは自分自身、経営者たちの器の大きさや成長だと思っているなかで、いろんな
変化やダイナミクスに自分自身がこう若干苦しんでるというか…
自分が何をしたいのか、どういう成長すべきなのか等がモヤモヤと嫌だなーって感じた時、そのまま感情として押し殺してしまっている自分がいました。
「そういうこと思っちゃダメだ」とか「経営者としてそんなこと悩んじゃいけない」みたいな感じでやっていたんですけど、そうすることで言いたいことが社内に言えなかったりとか自分が表現すべきことを表現できなかったりという状態、「思考やベクトルが自分自身に向いてしまっている」状態に気づき、もったいないと感じていました。
本当は未来とか会社のことに100%集中したいのに、今こんなことになってる自分よくないな…こんな感情を抱いている自分も良くないなぁ…と、思考が自分に向いちゃっている状態だったので、なんとかできる方法はないか?と、東京のあるスタートアップの大先輩の経営者の方に相談したところ、をしたら「コーチング受けてみるといいよ」と。
知人の紹介で大樹さんに出会ったという感じです。
藤田:ありがとうございます。
自分自身のことにフォーカスしてしまい、事業の未来やビジョンなどに全集中力を割けていなかった点をもったいないと思って、コーチングを受けると決めてくださったんですね。
松下様:はい。
藤田:コーチングを受けてどんな変化がありましたか?
松下様:1個、最大の武器となったこととしては「自分にベクトルが向いてはいけない」とか「こういう感情を抱いちゃいけない」という思考がなくなったことですね。
なんでそう思ったのか?とか、そう思った自分はどういう状態だったら思わないのか?とか「メタ認知」と言われるような、幽体離脱して考える事を、僕と大樹さんとの間では「ミニマツケン」と呼んでますけど(笑)
「ミニマツケンがどういうふうに思ってるのか?」っていうのを言語化することができるようになったので、ミーティング中とか仕事中に「嫌だな」と思っても、「自分は何が嫌なんだろう?」って一緒に立ち止まって考えることですごく整理できるようになったことが、一番大きな変化だと感じています。
藤田:そうなんですね。「ミニマツケン」の視点を持つことによって、自分自身の気持ちや思考を整理して言語化できるようになった、ということですね。
松下様:そうですね。
藤田:その結果、経営者としてどんないい影響があったと思いますか?
松下様:まず1つが、自分のマイナスを伸ばして0に持っていくんじゃなくて、自分の良さが何か、を自分自信が知って、それを外に発信しようっていう考えに変わったんことですね。
私はやっぱり、ビジョンを考えたり、いろんな人を巻き込んだり、調達したりということが得意な一方で、より深く考えたり戦略を練ったりという思考がそこまで得意ではない…ということを社内に開き直って言うようになりました。
そう言ってみると意外と、みんなも「そこはマツケンさんが苦手なんで、俺たち頑張るぜ」みたいな流れになってきたんですよね。
なんかこう、肩肘張らなくなったことによって、みんなもお互いが輝くようになり始めたんじゃないかな?っていうのは今感じています。
藤田:肩肘張らないことって、一見ちょっと矛盾するというか、逆かな?と思いがちですけれども「こちらのガードを下げたら、向こうがどんどんやる気を出してくれた」っていう感じなんですね。
松下様:そうですね。周りは多分最初からそういうスタンスだったんだと思いますが、私はすごく楽になるような感じがしました。
藤田:そういった変化が起きたのはどうしてだと思いますか?
松下様:そうですね…なんか仕込まれてるって思われるのは嫌ですけど、コーチングは大きな変化の1つだったと思っています。
大樹さんと「今日良かった、と思ったことや嬉しかったことを3つ書きましょう」というのだったり、「嫌だと思った時は、口に出すのではなく、ノートにその時の自分の感情を書いてみよう」とかを一緒にやりましたね。
今まで取っていなかった自分自身と向き合う時間を意図的に取ったり、次のセッションで進捗を聞かれるので、ちゃんとやらなくちゃいけない!と、ある意味自分を強制したことで、言語化ができるようになったと思います。
藤田:うーん、なるほど。
自分を言語化することによって「リトルマツケンの視点」でメタ認知が進んで、ガードも下げることができて…というような変化が起きていったわけですね。
他にも、どんなテーマでコーチングを受け、どのような成果や成長に結びついたかも教えてください。
松下様:日々、ジェットコースターのように色々な感情が揺れるので、「自分の内面をちゃんと見よう」という延長線として「自分はどういう世界を目指してるのか?」とか「何がしたくて会社やってるんだっけ?」という個人のミッション、ビジョンに立ち戻るというテーマを一緒にやらせていただきました。
最終的に言語化できたのは「その人の幸せや幸福を踏まえた、温かい世界を作りたいんだ」ということで、改めて目標に設定したことで「今、自分は何のためにやってるのか?」が言語化できたのは良かったことの1つです。
それが結果、会社のミッションにもつながる言葉として発見できたっていうのもあります。
藤田:そうでしたよね。
確か、IT系の企業ってどうしても効率化ばっかり追い求めたりとか、ともすると人の幸せと逆行するような方向に事業を進めていく可能性があると思うんですが、マツケンさんはそういうところを狙いたいんじゃないんだと。
「心のスペースを作る」というようなところをすごく大事にされてましたよね。
松下様:そうですね、そこはだいぶディスカッションした記憶があります。
10年後、オプティマインドに入った社員さんにどのような感情を抱いてほしいか?と議論したり、ブータンを例にして、「なぜブータンの人々は幸せなのか」とか。
あと「星野リゾートがなぜあんな風に経営できているのか?」みたいなことをディスカッションしましたね。
藤田:そうでしたね!
藤田:ブレインプラスのコーチングどんな方におすすめできるかというのもぜひ教えて
いただけますか?
松下様:あの…すごく偉そうに聞こえちゃうかもしれないんですけど「向上心があるかどうか」がすごく大事だと思います。
最低限、自分のことが好きで、何か成し遂げたいものがある方にとって、非常に心強い味方になっていただける環境だと思います。
逆を言えば向上心がそこまでなかったり、自己嫌悪に陥りすぎてる人だと、あるべき姿の設定で苦しんじゃうこともあるかもしれません。
ビジネスパーソンだったり、自分が成し遂げたいものを持ってらっしゃる全ての方へ本当におすすめできます。
あと、大樹さんはめちゃくちゃ頭がいい!
外部の方と話すとき「どうせこれ言っても通じないかもなー」みたいな感じで、話すことを諦めてしまうケースがあると思うんですけど、ついつい出てしまう仕事上の言葉も、すぐにその裏にある背景を理解しようとしてくださるので、特に経営者の方にはおすすめできます。
藤田:ありがとうございます。
最後に、今後のビジョンについて教えてください。
松下様:世界的な企業を目指したいと思ってます。
名古屋からトヨタができたみたいに、令和の時代には名古屋からオプティマインドという会社が世界に羽ばたいていく。
世界中に何千人何万人の従業員がいて、会社にいることで自分自身の人生が輝いて幸せだ、という世界観を作っていきたいと思っています。
「あたたかさ」や「人の幸せ」を軸に、ずっと繋げ続けたいです。
藤田:マツケンさんは本当に大きなビジョンに向かってすごく着実に進めているといつも思っています。
本当に「応援したいな」と思える会社づくりやビジョン、社会に与える影響っていうのを考えていらっしゃいますよね。
これからもぜひ頑張ってください、応援しています!
今日はどうもありがとうございました。
松下様:ありがとうございました
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